寝台特急北斗星のマークと聞いてすぐにこれを思い浮かべる人も少なくないほど、よくなじんだエンブレムだった。実は北斗星にはJR北海道編成とJR東日本編成があって、JR北海道編成にのみ使用されていたエンブレムである。確かにJR HOKKAIDOと書かれた部分があり、この部分をHIGASHINIHONやEASTと置き換えたものは存在しなかったということである。
上部中央に刻まれた539という数字は青函トンネルの長さを示すものであり、四捨五入して53.9kmである。当初「ゾーン539」といった俗称が用いられていたことを覚えている方もおられるだろう。
内側に描かれた花は北海道花でもあるハマナス。エンブレムによる装飾はオリエント急行に倣うものだったようだが、随所に北斗星らしさを織り込んだデザインとなっていた。
【TM登場】1988年3月13日
【TM引退】2015年8月23日(臨時寝台特急北斗星の上り最終列車到着日)
【TM使用期間】27年5か月