東京~大阪を結んだ特急つばめ号だが、運転開始時点で電化区間は浜松まで。当初の電気機関車はEF55からEF57やEF56が使用された期間を経て1955年6月1日にEF58に変更された。過去の写真をいろいろ調べたが、調べた範囲ではEF58になる以前の電気機関車にヘッドマークがあった姿は見られなかった。
一方で非電化の浜松~大阪間はC62による運転だった。そして、このC62の先頭にはこのヘッドマークが掲げられていた。大阪鉄道管理局発案のデザインだった。大きく描かれた一羽のつばめが右上に向かって飛んでいる姿だ。これは後にEF58にも掲げられ、電車化前の時期にも使われた記録が残っている。テールマークは別のデザインで、それに準じたヘッドマークも後に登場した。
【HM登場】1950年1月1日
【HM引退】1960年5月31日
(東海道本線全線電化でSL引退)
【HM使用期間】10年5カ月