知る人ぞ知る、禁断のヘッドマーク。JR東日本は2002年12月にエル特急の呼称を廃止して在来線特急を「特急」に統一した(同時に“新特急”も消滅)。特急いなほはもともとエル特急でなかった時期があったため、それを再利用することができたが、運用に就く車両に対してその数は十分ではなく、間に合わせであってもヘッドマークを整える必要があった。そこで登場したのがこの禁断のマーク、「Lマーク」の黒つぶしである。黒いカッティングシートを上から貼ったものなのか他の手法だったのかは定かでないが、このマークは意外に長く使用された。正確にはわからないが、2010年に東北に移住した筆者が自分の目で見たことがあるのでかなりの年数であることは間違いない。
やっつけ仕事の感はぬぐえないものの、いなほ号ヒストリーを考える上での貴重な1ページと言えそうだ。
【HM登場】2002年12月1日ごろ
【HM引退】2010年代
【HM使用期間】不明