◆ かすとり、アプリ掛けって何?
● 「かすとり」というのは、カッティング用のシートにマシンでデザイン通りの切り込みを入れた後、「不要部分」をはがす作業、のことです。 すると、実際にステッカーとして貼り付けたい切り文字(またはデザイン)部分だけがハクリ紙の上に残ります。それができたら・・・
● 「アプリ掛け」は、残った切り文字が型崩れしないで貼れるように「上から貼り付ける弱粘着シート」をかける作業です。 カッティングしたステッカーは、一文字一文字貼るようなことはしません。アプリシートで貼り付け簡単。
◆ 切り文字のかすとり【作業の解説】
サンプルとして、弊社のマーキング用ステッカーをご用意しました。
-◆- かすとり作業に必要なもの -◆- 慎重さ!
・ クラフトナイフ(カッターでも可)
・ プラスチックのへらなど(細い幅のもの)ヘラの代わりになんと綿棒を使う人もいる!
カス(不要部分)を剥がす際に、ステッカーとして必要な部分が一緒にはがれないようにヘラなどで押さえて作業します。
コツは、カスを引っ張るように剥がしていく向きを横方向や縦方向に交互に変えながら進むことです。
特に、写真の「G」や「H」のように文字の内部にスッと切れ込むようなカスがある場合は、そこまでしっかり取り除けるような向きで剥がすことを心掛けていきましょう。
カスをあまり長くつなげて進むと、思いがけず必要な部分を引っ付けてしまうことがあります。慣れるまではこまめに切り取りましょう。そうすれば集中しながら進めて行くことができます。
やがて慣れてくれば、「押さえ」にヘラでなく「クラフトナイフ」を使えるようになってきます。力を加減しないとステッカーに傷がついてしまうので注意しながら・・・。
最後まで丁寧にはがせたら切り文字ステッカーの出来上がりです。
今回は初心者向けに1行だけの写真でご説明しましたが、基本的には何行でも同じです。ただ、行ごとにカッターで軽く切れ目を入れると断然作業がしやすくなります。(下のハクリ紙まで切ってしまわないように!)
◆ アプリ掛け【作業の解説】
サンプルとしてご用意したのは、我が社の自動車マーキング用の切り文字(カッティング)ステッカー。かすとり作業が完了しています。(URLは現在のものじゃないです)
ポイントは・・・
● 端からきっちり
● シワを作らない
● しっかり圧着!
● 圧着確認しよう-◆- 作業に必要なもの -◆-
・ アプリケーションシート
・ スキージ
まず、 アプリケーションシートをテーブルの上に平らに広げて置く
ここでは 和紙ロールタイプのアプリケーションシート(以後、アプリ紙)を使っています。フィルム状のものや切り売りのものもありますが、基本的にはいずれでも構いません。
● アプリ紙にステッカーシートを載せる
まずアプリ紙を「粘着面を上にしてまっ平らに置き」ます。もちろん置く場所もしっかりした平面の台であること。アプリ紙の下に「ものさし」が入り込んでいた!なんてことは言語道断ですよ。
アプリ紙の端っこにきっちり合わせましょう。写真では、注目してほしいのは、黒い文字が写っている「.com/ 部分」ではなくて、裏返しでうっすら写っている「http:/ の部分」です。
アプリ紙の粘着面に切り文字ステッカーをくっつけてしまう作業ですから、変なところにくっついてしまわないように気を付けることがポイントです。
そのためには切り文字ステッカーの面が表になるように軽く2つ折りにして(線がつくほど折ってしまっちゃだめですよ)手に持ち、アプリ紙の端っこに合わせて端から少しずつ乗せるのがコツです。
《ワンポイントアドバイス》
アプリの端に合わせることはそれほど神経質にならなくて大丈夫です。むしろ、いったん乗せてしまうと修正が効かないので、少々斜めになっていてもそのまま乗せちゃいましょう
(最終的に、アプリ紙はゴミとして捨てる部分ですから・・・)
乗せたら軽く手で押さえながら撫でるように押さえ、押さえる範囲を広げていきます。
その際も慎重に、アプリ紙がヨレたりしていないことを確認しながら、押さえ始めた端とは反対の端を持ち上げたまま進めていきます。端から順に伸ばすように手のひらでシート全体をアプリ紙に貼り付けていきましょう。
手のひらは、最初軽く滑らせて、その後もう一度体重を乗せ気味に一回り撫でます。
ここまで来れば、「もう一押し」の状態です。
● スキージでしっかり圧着する!
スキージに体重をかけるつもりで強い圧力をかけて圧着することが大切です。アプリ紙自体は弱粘着なのでこれが不十分だとカッティングシートがついてきてくれません。スキージは手前に引くように使うのではなく、必ず押し進めるように使ってください。
裏返して、アプリ紙の側からも同じようにして圧着します。それにより、アプリ紙の粘着力が十分に引き出されます。ちなみに、強く圧着しても切り文字ステッカーがアプリ紙にくっついて離れなくなるということはないです。ご安心ください。
スキージというのは、写真に写っている水色のヘラのような道具で、ステッカーを奇麗に貼るうえでは欠かせない「基本ツール」のひとつです。今後もこういう作業をするつもりがおありでしたらご購入を強くお勧めします。(弊社でも扱っております。)
写真に映っているスキージはちょっと自分で細工をしたもので、片側にはウルトラテープ、手前側にフェルトを貼ってあります。とってもすべりが良くて使いやすいので試してみられてもいいと思いますよ。
● 余分なアプリ紙をカットして取り除く!
おそらく、アプリ紙がハクリ紙の外側まではみ出している状態になっていることでしょう。
そこで、余分なアプリ紙をカッターでカットします。ハクリ紙の大きさに合わせると綺麗ですね。
カットする際、カッターの刃の切れ味が悪いとアプリ紙がギザギザになってしまうことがあります。その後の作業に大きな支障が出るわけではありませんが、バランス感覚などに影響する場合もありますから、よく切れるカッターを使うことを習慣づけましょう
● カッティング・ステッカーの出来上がり!
しっかり手順を押さえていれば難しい作業ではありません。しわを作ることもなくできました。
でも、アプリ紙が少々シワになってしまった!という場合も、どうぞ焦らないでください。アプリ紙自体はシワになっても、切り文字ステッカー 自体が損なわれたわけではありません。そのシワを無理に伸ばそうとするのではなくて、シワもアプリ紙の一部であるかのようにスキージで押さえつけちゃって ください。幾らか見劣りするとしても、それなりにOKのものができますよ。
● このあとすぐに貼り付けを行なう場合は・・・
すぐに貼り付け作業を行なうのでしたら、切り文字ステッカーがアプリ紙にしっかり圧着されてくっついているかどうかをお確かめ下さい。 一度ハクリ紙から半分ちょっと剥がしてみてすぐに戻します。こうしてハクリ紙の側に残る部分がないかを確かめます。
なぜなら、貼りつけ作業が始まってからアプリ紙の粘着が弱いということが発覚したら本当に大変だからです。単純かつ率直な理由です(笑)。
そして、反対側からも同じように半分まで剥がしてみて残りの部分も確認してみましょう。
さぁ、パッと貼っちゃおう!・・・・
って、ちょっと待って!
まずはきれいに貼り付け面の【下地処理作業】をしましょう。仕上がりに差が出ます。









